松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
議会の取り組み

市民病院の初診料改定にあたり、ちょっとまって!

2005年3月22日

市民病院の近隣の方々にとって市民病院こそ「かかりつけ医」

今回、理事者側から提案された「議案第18号 平塚市民病院の診療費その他の費用の徴収に関する条例の一部を改正する条例」に対し、私は反対の立場から本日、本会議の最終日に討論いたします。

平成8年4月1日の健康保険法の改正により、地域の医院・診療所と病床数200床以上の病院との役割分担と連携を図るため、200床以上の病院での初診に対して、他の医療機関の医師の紹介状がない場合には、初診の特定療養費として、初診料以外に病院で定めた金額を徴収できることとなりました。

平塚市民病院においては当時、紹介率が20%未満だったため400円で実施してきた経緯があります。しかし現在、市民病院への紹介率の上昇に伴い、紹介患者と非紹介患者との間に負担額の不公平さが生じてきたことにより、病診連携を推進する上でも条例改正を行い是正していくというものです。

それにより、いままで400円だった初診料を平成17年7月から980円に、さらに平成18年7月から1560円に、次の平成19年7月から2140円という、3年間かけて特定療養費の金額にあげていくというものです。

今、高齢化に伴い患者数の増加が見込まれるとして、どんな病気でも大病院で診てもらえることにより重症患者の検査や治療が遅れるという状況を見直し、まず発病時には地域の「かかりつけ医」に受診し、市民病院には専門の治療や検査が必要と判断された場合のみ紹介されて受診する「病診連携」を推進していくとしています。

平塚市は今年1月に、医療機関がない大神地区からのシャトルバスの運行を実施しました。これは地域住民からの切実な要望により試行運転を開始したもので、ようやく第一歩を歩き始めたばかりです。

ところが、地域に病院がないために直通バスで送られてきたら、高度医療機関だから紹介状をもらってきた人並みの初診料を払ってくださいと言われる方々について、市は手立てを講じようとせず同様に支払ってもらうとの意向を示しました。

地域医療を守る立場の市民病院として、あまりに住民への配慮が欠けてはいないでしょうか。近隣には市民病院しかない住民や、シャトルバスで利用する患者にとっては市民病院こそが「かかりつけ医」となっています。そういう方々には診療所としての市民病院の窓口が開かれるべきであり、一律に特定療養費を加算することには同意できません。

これらの方々には今まで同様の負担額とするような手立てを講ずることを強く要望します!


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