松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
議会の取り組み

9月議会で「介護保険」について質問しました

2005年9月12日

050912-1

平塚市議会9月定例会が8月31日から9月26日まで開会されています。
今回、日本共産党市議会議員団では質問1日目(9月9日)には渡辺敏光議員、2日目(9月12日)には私 松本が質問に立ちました。 

議員一人に対し11分、それを会派の人数に乗じた時間が会派の質問時間(持ち時間)となります。今回は、渡辺議員が20分、私は13分という割り振りで質問をいたしました。

私は、10月1日から開始される特養老人ホームなどの施設に入所している人の食費・居住費が全額自己負担にされる件で平塚市ではどう考えているのか、質問しました。

内容は以下のとおりです。市の回答は後日ご報告します。ご意見、ご要望をお待ちしています。


日本共産党平塚市議会議員団を代表し、発言通告に従い質問します。

1.介護保険制度の見直しについて

(1) 施設の食費・ホテルコストの利用負担

介護保険制度の見直しの中で、高齢者にさらなる負担を迫る改悪法が自民党・公明党・民主党の賛成多数によって可決・成立しました。私たちはこの改悪によって、高齢者に深刻な問題が出てくることを指摘してきました。

今回の「施設給付の見直し」で、この10月から施設を利用する高齢者は食費と居住費を全額自己負担することになりました。日本共産党は、従来型の個室利用者は、居住費だけで月に1万~3.5万円の負担増になることや、利用料が年金額を超える人も出ることを指摘し、負担軽減を求めてきました。

しかし国が示す施設の方向性は、今後個室化、ユニット化にすることです。施設環境改善交付金もそれが条件であり、それに沿って新設や、既存の施設の全個室化がすすめられているところです。この動きは、低所得者にさらなる自己負担を強いるものであり、地方自治体として見過ごすことはできません。

現在平塚市の特養老人ホームは10月開所の施設を含め7施設あります。そこでの入所数は506人ですが、ここ1~2年中には個室化が進み個室・準個室と相部屋の利用者数は大差ない状況になることが予想されています。今後、相部屋に入所を希望しても空きがない場合は、どうなるのかおたずねします。

また、今回の税制改訂によって、収入は変わらないのに、新たに課税者になる65歳以上の人数と、課税者になったことにより介護保険料の段階が新第3段階から新第4段階に上がる人はどれくらいになるのかお示しください。また、2段階上がる人がどれくらい居られるのかもお示しください。

今度課税される人は、住民税・所得税・国保税で、年間5万円の増税になると推計されています。
今まで共産党市議団は介護保険の利用料の減免を何度も議会で質問してきました。その度に「状況を見据えていきたい」という答弁でした。しかし、市内で生活している方々の家計は少しも良くなっていない上に、今までより軽減される人は一人も居ない、その上多額の住居費と食費で毎月6万円も7万円も余分にとられるという介護保険改悪の現状に至っても、まだ対策を講ずるお考えはないのかお伺い致します。

(2) 新しい地域支援事業の役割と問題点

  今までの老人保健法に基づき幅広く行なわれてきた3事業を、今回の見なおしの中で介護保険に組み込み、「地域支援事業」として創設する事になりました。今まで公費で実施されていたものを、介護保険に入れることで国の負担を300億円減らし、介護保険料から新たに1000億円が負担されるものです。

今度の「新予防給付」では、軽度の人は施設サービスが利用できなくなり、平塚市では現在の要支援・要介護1の少なくとも1860人の方が施設利用が出来なくなります。

 厚労省は軽度の要介護者の介護度がサービスを受けても改善しないという結果をもとに介護サービスからはずしました。しかし、衆議院における日本共産党の追及で、改善したら「要支援」の枠から外れるために改善した人の数値が除外されていた事が判明しました。

軽度の方々には大変効果があったとわかっていながら、介護保険サービスからはずされてしまったのです。このことからも、軽度の方への今後の自治体の取り組みは重要です。新予防給付のメニューは、十分使えるものになるのでしょうか。国は事業費の上限を、市の介護給付費の3%とする方針ですが、市の上限金額はいくらになりますか。これは新たな地域支援事業と、現行の老人保健事業などの3事業の総額と比べてどうなのでしょうか。お伺いします。

(3) 平塚市の高齢者対策

 平塚市では、広報やホームページで、市民の方々にさまざまな情報を提供しています。ところが、介護保険のサービスや高齢者向けの情報が大変乏しいのです。「平塚市の介護保険制度」というホームページは、制度開始から内容はまったく変わっていません。

二宮町では、「介護新時代」というテーマで市民からの介護サービスに対する質問に答えたり、介護情報や今後の計画などをシリーズで出しています。

平塚市でも、ためになる制度の利用や、高齢者の方が参加したくなる行事、そういった高齢者向けのページを設けて高齢者の方がどんどん社会に出て行く情報を発信していただきたいと思いますが、ご見解を伺います。


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