松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

ルポ「貧困大国アメリカ」 堤 未果さんの本から

2008年11月5日

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この本は、世界の大国と言われているアメリカの実態が克明に記されています。

貧困が生み出す肥満国民

=なぜ、貧困児童に肥満児が多いのか=

「家が貧しいと、毎日の食事が安くて調理の簡単なジャンクフードやファーストフード、揚げ物中心になるんです。多くの生徒は家が食糧配給切符(貧困ライン以下の家庭に配給される食糧交換クーポン、フードスタンプ)に頼っていますから、この傾向はますます強くなります」

「レーガン政権以降、国内の所得格差を拡大させている市場原理主義は、中間層を消滅させ、下層に転落した人々が社会の底辺から這い上がれないという仕組みを作りだし、60年代に連邦政府が貧困層救済の目的で打ち出した数々の社会保障政策を徐々に縮小していった。(中略)

今後さらに国内の貧困児童を急増させ、『無料=割引給食プログラム』はそういった子供たちの健康を著しく悪化させ、医療費を高騰させることになる。」その流れは着実に日本に到達して来ています。

さらに、アメリカの医療・・映画「シッコ」に見られる無保険者の悲惨な生活、保険をかけていても、重い病気にかかったら一家が路頭に迷うアメリカ社会が、赤裸々に記されています。

国民の健康・命を守る医療が、民営化になったり、株式会社化された時、どうなるか。国が行っている健康保険を投げ出して、民間の保険会社に任せてしまったらどんなことが起こるか、アメリカ社会の実態がいい例として取り上げられています。

今、日本は財源を言い訳に国による保険を削減する動き、保険のきかない医療の枠を増やそうという動きが強まってきています。そうすることが、どういう結果をもたらすかがこの本にはっきりと語られています。是非、ご一読ください。


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