松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
議会の取り組み

事業仕分けを傍聴して

2012年8月12日

昨日、教育会館で「事業仕分け」が行なわれました。議員団では第1会場と第2会場の2か所に分かれて全行程を傍聴してきました。

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判定の結果はわずか4~5人の中での多数決であり、その結果を云々するつもりはありません。しかし、率直な感想は「さすがだな」ということでした。

私はこれまで、「事業仕分け」は経費節減目的、市民サービス後退というマイナス面を指摘し、批判もしてきました。これまで、経費節減を重視するあまり、市民にとって重要な位置づけとされていた「高齢者ふれあいバスカード事業」、平和意識啓発事業の「親子広島派遣」などが廃止(その後広島派遣は復活)された経緯からでした。

しかし、今回の「事業仕分け」では、長年継続している事業を新たな視点で見直すことの重要性を思い知らされました。「仕分け人」もそれぞれが色んな視点で見るため、結果はバラバラですが、指摘する意見には「目からうろこ」のものが多々ありました。補助金についても、ただ単に「必要か不要か」ではなく、その事業の目的と、実施した後の検証によって、成果が上がっていなかったら「何が原因か」「この補助の仕方でいいのか」、補助を受けている団体にとって本当に必要な支援となっているのか。

ただ単に「その事業を継続するか、しないか」ではなく、より深い検証の中から結果が出てくるということを、今回の事業仕分けを通して「講義」を受けた思いです。

2会場に分かれて行われた20事業の判定結果は以下の通りです。

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最後に、仕分け人から「まとめ」が発表されました。

*事業仕分けは、市民の目・視点であり、コストではない。

*職員の心、思いが感じられる仕事をしてほしい。

*なかなか職員から「思い」が伝わってこなかった。同じ事業でも、その自治体によって判定は様々な結果となるが、それは職員の思い、市民の思いが伝わってくるからだ。形式にとらわれず、ざっくばらんに語り合うことが重要だ。

*実際にそのお金がどう活かされているか、納税者の視点が必要だ。PDCAサイクルで充分検証を。

*補助率100%はあり得ない。補助金は「補い、助ける」ものである。

*まだまだ職員がまるがかえで地域を見ている気がする。地域、市民を信頼し、手を離していくことが大切だ。

*事業仕分けは公開である。行政がやっていることを直に見てもらうことが大切であり、インターネットで中継できないのが残念だった。

*「見直しが必要と思っていた」という事業もあり、それではとっくに出来ていたのではないか。市民・議会・職員の怠慢である。

*「事業仕分け」をどう活かしていけるのかこの後が重要。

というものでした。

「まとめ」の中で、反省する点、また、気になる点もありますが、まずは大変勉強になりました。


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