松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

ポスト真実とネット社会

2017年1月22日

今年最初の「議員団ニュース」で「ポスト真実」について書きました。
人の不安や日頃の鬱積した感情をあおり、真実ではない言動でも人々の感情に訴え、自分の言い分を正当化する。こうした動きを「ポスト真実」というようです。イギリスがEU離脱に関し国民投票をするときも、アメリカ大統領選挙で相手候補を陥れようとする際にも、事実に反した言動が繰り返され、結果として、嘘でも国民の感情に訴えた側が勝ってしまった。
国民自身がその結果に愕然とし、EUを離脱して本当にいいのかと悩み、アメリカでは選挙で勝利したにもかかわらず、トランプ大統領就任に54%が反対という世論調査の結果が出ました。
その場の感情に流された結果、国民自身が“はた”と気づき、戸惑う実態は、愚かとしか言いようがありません。しかし、実際に人間がやっていることです。

70数年前、国民感情を煽り、戦争の道に駆り出していった時も「ポスト真実」の旋風が巻き起こっていたのだと思います。多くの国民は半信半疑、「本当にいいのかな」と思いつつ、報道までが政府の言いなりになって世論操作された中で、まわりに有無を言わせぬ空気が作られ、進んで行った戦争。
始まってしまったら「反対」する者は非国民とされ、投獄されたのです。

真実が置き去りにされた時こそ「危険」!

今こそ、これを肝に銘じたいと思います。
 安倍首相が世界に向かって「福島の放射能は完全にブロックしておりアンダーコントロールだ」と発言した時、ドイツの公共テレビは『フクシマの嘘―「隠蔽」「詭弁」「脅迫」』という特別番組を報道しました。

 日本の報道はどうだったのか。
これまでだったらそう言いたいのですが、日本の報道陣が置かれている立場は、もっと深刻な実態であることもわかってきました。(下のブログをクリックしてみてください。)

http://www.huffingtonpost.jp/yoko-kuroiwa/trump-news_b_14291336.html

そして、私たち自身も、ネット社会の中で報道が正しいかをチェックする力をもつことが必要だと感じます。
フェイスブックでは、見出しだけ見て中身を読まずに「いいね」したり「シェア」する風潮、これも誤った世論をつくりかねないことを肝に銘じて・・。

毎回選挙のたびに言われる言葉ですが、

「今度の衆議院選挙は、これまで以上に重要」です。

「ポスト真実」を跳ね除けるためにも、今度の選挙の重みをひしひしと感じます。

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市役所1階の生け花

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