松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル • 議会の取り組み

龍城ヶ丘プール跡地の開発事業、優先交渉権者決まる

2020年2月2日

平塚市は29日に湘南海岸公園龍城ヶ丘プール跡地整備の事業者として積水ハウスを中心とした「平塚Seaside Park共同事業体」を優先交渉権者として選定したと発表しました。東西に60台ずつ置く駐車場を2か所作るという。芝生広場を含めると緑化率40.8%になるという・・。住民は「緑化率」を要求しているのではありません。飛砂や強風、塩害から住民生活を守ってくれている松林を切らないでほしいと言っているのです。

このBゾーンは昭和45年まで製塩施設があって松は生えていなかった。その後「海に親しむ」公園風に所々に広葉樹などを植えた。しかし、木のない所でゴルフをする人が後を絶たないため、県がそこに松を植えたもの。「だから、もともと飛砂防備保安林ではない」と言います。

とんでもありません。理由はともあれ、現在大きくなった松や広葉樹は飛砂や塩害被害から住民生活を守っている、れっきとした飛砂防備保安林となっているのです。「過去になかったんだから、切ってもいいんだ」という言葉が行政から出ること自体、住民の生活を守る立場にないものの言葉です。プール跡地の横には「津波注意」の看板を立てている市が、ここを開発するという。防災の観点からしてもめちゃくちゃな計画です。

神奈川新聞では「市長は、『できる限り既存の樹木を残し、新たな植栽で緑豊かな公園になる』と説明した」と記載されていました。イメージ図をもとにBゾーンを見て回りましたが、駐車場にするには大半の木々は切られることになります。樹林の中に入ってみると、イメージ図にあるような整然と並ぶ木々など見当たりません。多くが新たな植栽となれば、イメージ図のようになるには8年~10年はかかります。その間住民は風雨にさらされることになる。実際どの木を残すのか、「木を切っても現状と同等の飛砂防備を施す」のが条件だから大丈夫と部長の説明ですが、切ってから「無理でした」では済まされません。住民に納得いく説明が不可避です。

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ABで緑化率40.8%、今のCまで含めると50%と言っていますが、スカスカです。しかも20年たったら契約満了で、全部解体し更地にして市に返却が条件です。植えた木がやっと育ってきたころ終了。SDGsは口だけで、いつまでたってもスクラップ&ビルドです。次々と税金を使って企業にもうけさせるやり方、犠牲は市民です。

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高潮や台風が未曽有の状況で襲ってくる昨今、海岸にこのように屋根が高く、柱の少ない建物で大丈夫なのか・・。

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上の写真はBゾーンに生えている樹林帯です。様々な木々が空間をふさぎ、飛砂防備の役割を果たしています。

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