松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
議会の取り組み

議員団ニュース 1250号です。

2014年2月7日

今週の議員団ニュースです。今回は、

①平塚市と大磯町、二宮町(1市2町)で実施しているごみ処理広域化の「厨芥類資源化施設」(生ごみだけを特出して資源化し、メタン発酵処理を行う施設)の建設中止について、

②昨年10月から本稼働しているごみ焼却場(環境事業センター)の費用分担について。

③ツインシティ整備計画について議員全体で学習会を開くことになり、今回は、まず「ツインシティ」はどういう経過で始まったのかという部分を掲載しました。

昭和39年に東京・大阪間の東海道新幹線が開通し、日本中が「世界一速い」新幹線に夢中でした。NHKの「みんなのうた」でも♪~時速250キロ~、夢のようだね 走る~ バビューンバビューンバビューン 走る~♪と、子供たちの心をしっかりつかみました。昭和44年静岡県に地元請願の駅「三島駅」が開業しました。昭和45年、これを受け、「新横浜から小田原までの間が長い。神奈川県にももう一つ駅を作ってほしい」という運動が起き、258人の署名をもって衆議院に提出、衆議院では可決したが、JRとの交渉の中で「設置は困難」という回答が来た。JRが困難とする駅を誘致する場合、その巨額の費用は誘致する自治体に掛かることから、JRも「駅が必要だ」と認めざるを得ない「まち」をつくろうということになりました。

しかし、それから40数年が経過し、車の時代になりました。はたして平塚の人が寒川の「倉見」に「新幹線こだま」に乗りに行くか。平塚駅から小田原に出たほうが近い。もっと早くいきたかったら「新横浜」で「のぞみ」に乗るでしょう。お金をかけて倉見に駅を誘致する意味は何か。もし「リニア新幹線」が開通すれば、倉見を利用するより直接リニアの駅に車で向かうか、シャトルバスの運行も行われるでしょう。

今の時代、「こだま」を誘致する意味はないと言うのが多くの市民の意見です。

それでは「ツインシティ=平塚と寒川の2つのまちをつなぐ」意味はあるか。これも、新幹線新駅不要論からすれば意味をなさない。それでは「大神地区のまちづくり」をどう見るか。まずは相模川に新橋を架け、圏央道などの道路網が整備されること。住民の思いはどうか。1戸建ての住民と農業経営者の思いは大きく異なります。これをどう調整するのか。環境共生都市を目指すのが「ツインシティ整備計画」の大きな柱です。平塚の環境と食料の生産に大きな貢献をしている農業者を簡単に「まちをつくるから場所を移動してください」は通用しません。農業者の中でも「もう、自分の代で終わりだ」という人と「息子もやると言って、今後の夢を持っている」人とはわけが違います。

まちをつくるために、住民のそれぞれが抱えている土地への思いを一律に考えたら、街は分断してしまう。いかに住民の思いを汲んでいくかが行政の役割であり、これからも都市農業を続けたい住民は、市にとってありがたいことであり大事にしなくてはならないはずです。農業委員会、まちづくり政策部と県市でどう守れるか対策を考えていくことが重要だと思います。

今回は、そんな思いもあり、「なんでこの計画ができたんだっけ?」というところを見ていただきたいために、H14年に神奈川県が「ツインシティ整備計画」を策定したところまでの経緯を掲載しました。

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