松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

大雪の中の一日

2014年2月9日

昨日は東京日野市で研修があり、出かけることにしていました。しかし、朝から雪。帰りは遅くなるし、雪のためにダイヤも乱れるだろうと、朝早くに「日曜版」を配っておこうと5時に目覚ましをセット。

ところが夫はトイレに起きて外を見ると雪で真っ白だったらしく、「今なら小降りだよ」と・・。無意識にムックと起きて時計を見たら3時45分、「まあいいか・・」と配達に行った私。外は丁度0℃、思ったほど寒くありません。

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(家のそばの駐車場。雪はうっすらと積もり始めていました。朝4時近くの写真)

1時間半ほどで終えて帰宅すると、夫は布団でぐっすり。「なんだかな~・・」。

でも徐々に積もる雪の量は増えて行き、8時近くには歩くと「グッ、グッ、」と音がするほどになっていました。

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「研修あるのかなぁ・・」不吉な予感がして、会場に問い合わせると「中止の連絡はありません」とのこと。それに、平塚の仲間が10時から品川で都知事選の最後の宣伝行動を企画していて、「それじゃあ、少しの時間だけど応援に行くよ」と言っていたのでまずは行くしかありません。平塚駅に着くと私含めて9人が集まっていました。

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品川駅は、この雪の中でも大きなバッグを引いた旅行客の移動でごった返していましたが、傘を持つ手とあまりの寒さに手を出す人はわずか。何としても「お金や名誉ではなく、都民のために働く知事を!」の思いを伝えたくて時間が許す限り、声を出してきました。

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その後も宣伝行動してくれる皆さんには申し訳なかったのですが、雪の影響を加味して11時には研修会場へと向かいました。

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案の定、日野市は都心とはちょっと違う雰囲気。「帰りは大丈夫かな・・」でも、私一人ではなく、渡辺・高山議員も来るんだから、何とかなる・・。

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日本福祉大学の石川満教授からは「社会保障『改革』プログラムと介護保険制度」と題して、今後の制度の見直しの動向をお聞きしました。「見直し」と言いつつ「削減」であること。社会保障の充実と重点化・効率化は、消費税10%が実現しての話であること。こうした問題点を幅広く、しかも時間に限りがあり、流れる如く伺ったというのが本音。あとで資料を読み直さないとものにできないのですが、勉強のヒントをたくさんいただきました。

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次は自治体問題研究所主任研究員の池上洋通氏の「自治体と議会が直面していること」をお聞きしました。自治体職員として働いてきた経験と、自治体とはどうあるべきかを深く深く学び、多くの自治体を見てきた中で語られる社会の構成と仕組み、施政者としての責任、守るべき基本・・・、その1つ1つにものすごく感動しました。

国民の第一の安全保障は「食糧」だ

食糧は他にとって変えられないものであり、国民の食糧を確保するのが施政者の最大の務め。世界の先進国で食糧自給率が39%などどこにもない。(アメリカ130%、カナダ223%、フランス121%、オーストラリア187%、ドイツ93%、スウェーデン79%・・。)

先日、全国自治体の人口動態が発表された。大都市以外の県で、人口が増えたところはほとんどない。そして、どんどん都市部に人口が集中している。それは地方に働く場がないからだ。「農業」を職業の選択肢から除外しているからだ。国はどこを見て政治をやっているのか、非常に疑問だ。TPP加盟は、日本の第一に守らなくてはならない「国民の安全保障」をダメにしてしまうものだ。

今の子供たちの現状にも憂いている。なぜ子供たちを取り巻く環境がおかしくなってきているか、考えればすぐわかることだ。少子化が進み、1人っ子も多くなってきた。兄弟で取り合いや喧嘩をして怒られることもない。兄弟が居れば「お兄ちゃんの言葉もきつかったかもしれないけど、あんたもここがいけないんだよ。」という風に小さい時から比較されたり、いけないところがわかったり、我慢も覚える。どこまでだったら怒られないのか、その加減も学ぶことができた。1人っ子同士で結婚したら、生まれた時からおじさん、おばさん、従妹も居ない。子供の成長には、小さい時から多くの人とかかわることが大切なんだ。

「自治体と議会が直面していること」という漠然とした題の中に、政治の基本が詰まっていて、もっともっと聞きたい内容でした。

ふっと、カバンの中の携帯電話が光っているのに気付くと、夫からのメール。「電車が次々運転中止になっている。早く帰路についた方がいいかも」と。夢中で聞いていて、時計を見たら5時半を過ぎている・・。慌てて3人で会場を後にしました。参加者のほとんどは、宿泊付きで申し込んでいたため、安心して聞いていたのでした。豊田駅に着くと、電車は走っていなく、バスで八王子まで出て、その先で運転している鉄道を使うしかないと、バス停には長い列が・・。

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「しょうがないね・・!」ってわけで、一緒に参加した2人をカメラに(左:渡辺議員、右:高山議員)。いつになったら家に着くやら・・2人の笑った顔に秘めた憂いをお察しください。でも、ここでバスの運行状況などを携帯で聞いていた女性の方に、「私たち、平塚に帰るんですが・・?」と、どこで乗り継ぎできるかを伺ったのがきっかけで、遠くに帰るんだと思ってくださったのか「寒いからこれどうぞ」とホッカイロと温かいペットボトルのお茶を買ってきてくださったのです。「私、何もお返しできなくて・・。」というと、「いいんですよ、こんな時はお互い様ですから。気を付けて帰ってくださいね」と・・・。突然のことに感動のあまりお名前も聞けずに、「本当にありがとうございました。」というのが精一杯でした。こんな温かいご厚意、私も見習わなくては!研修会場を出ても勉強はいっぱい・・。本当にありがとうございました!

そうこうしているうちに、駅員さんがバス停に向かって大声で「今から中央線が運行します!どうぞ、駅にお戻りください!!」と。大勢が一気に駅に流れました。ようやく東京駅に着いたのが8時半。その後も、ホームで待つ時間、乗ったはいいけどいつ走るの?という状況を繰り返し、平塚駅に迎えに来てくれた夫の運転で帰宅したのは、夜中の1時半頃でした。飲まずに待ってくれた夫に感謝。朝、私を配達に駆り立てて、自分はぐっすり寝ていたのは帳消しにします。

6時ころ電車に乗ってから帰宅するまでの間に、読みかけの孫崎享(まごさきうける)さん著「アメリカに潰された政治家たち」を読み終え、これもまた満足でした。


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