松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

加藤桝治さんからのエッセー

2015年6月21日

市内在住の加藤桝治さんから、エッセーが届きました。いただいたのは6月初頭でしたが、議会が始まってすっかり掲載が遅くなってしまったこと、お詫び申し上げます。

横浜の憲法集会に参加して

加藤 桝治

 憲法記念日の5月3日、横浜市の臨港パークで開催された「平和と命と人権を5・3憲法集会」に参加しました。

「臨港パーク」は初めて、港を背景にしたその広さにびっくり、暑い日差しを受けてその公園を埋め尽くしているのです。主催者発表は3万人の参加とのことです。

 まず、今日の集会の6人の呼びかけ人、作家の大江健三郎さん、憲法学者の樋口陽一さん、作家の雨宮処凛さん、作家の澤地久枝さん、精神科医の香山リカさん、作家の落合恵子さんらが挨拶しました。いずれも、憲法を守り、安倍政権による戦争立法は許さないと、それぞれが個性あふれる言葉で主張しました。つづいて民主、共産、社民、みんなの党などの政党代表が闘う決意を表明し、集会を盛り上げました。そのあと、戦争・原発・貧困などをめぐり、それぞれの分野で運動する人のリレートークがありました。一つひとつの発言への拍手が聞く人の感動を示しています。

 ふと、3年前の2012年7月の代々木公園で行われた「さよなら原発10万人集会」で作家の瀬戸内寂聴さんが「私は90歳になりました。90歳の人手を挙げてください」といったのを思い出しました。あの時、あと4年あると思いましたが、今回は、私も数え年で90歳になる。戦争体験者の一人としての自覚と責任を一層強くしました。  

終わり近く、署名コーナーの場所を見つけたので、帰る人を対象に「レッド・パージ被害者の名誉回復と国家賠償を求める請願署名」を訴えました。 

憲法記念日なので人権問題としてレッド・パージ問題を話しました。短時間でしたが63人が署名をしてくれました。神奈川・東京と近県だけでなく東北、関西の人もいました。

話題は何と言っても憲法を変え戦争のできる国にしようとする安倍政権の暴走についてです。「戦争は絶対反対です」「レッド・パージ、よく知っています。これで組合つぶして、右へ右へと進めたんです」。筍園をやっているというおばさんが「タケノコが伸びるかも知れないけど戦争は絶対嫌だから一日休んで来たんですよ」と笑いながら話してくれました。

帰り道、駅を探している人と一緒になり、どこまでと聞いたら平塚だという。「戦争絶対反対なので、ビラを見て今日の集会に参加した」とのことです。平塚に着くまで楽しい話がつづきました。帰ってから、「私の戦争体験」をおくりましたら、「戦中戦後の記憶」という自分史を送ってくれました。4歳のとき親に連れられて満洲へ、終戦後ソ連兵に殺されかけたことも、引き上げ後も苦労続き、そうした人生をつうじて、「個人の幸せを根底から覆す戦争がおこらないよう努力する人生を歩みたいと痛切に思い始めたのである」。と書かれてありました。

身の回りの人の話を聞くことの大切さを痛感しました。(2015年6月)

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